2022年12月 新潟県 新潟市 信濃川下流域を中心に水上バスを運航する 信濃川ウォーターシャトル株式会社 様を視察しました。
日本で最も長い川として知られる信濃川。その終着点である新潟市は歴史的に水運が盛んな地域です。かつては北前船の寄港地でもあった新潟港には、現在も佐渡島、北海道、西日本方面へのフェリー等が就航しており多くの船舶が出入りしています。
そんな新潟市の象徴でもある信濃川において水上交通を復活させる試みとして水上バスの運航事業を行っている信濃川ウォーターシャトル株式会社 様(1998年 設立)を視察しました。
佐渡島で保護・繁殖活動されている朱鷺(とき)が有名
佐渡島のたらい船(新潟空港内の展示)
船舶が多く出入りする新潟港
国指定重要文化財の萬代橋(ばんだいばし)
信濃川河口付近(上流方向に望む 中央に架かるのは萬代橋)
信濃川左岸緑地「みなと・さがん」として整備されたエリア
水面側の広場は御影石で仕上げられている
岸壁には漁船・業務船・屋形船などが常時係留されている(係留許可の審査は厳しいが100トン未満の船舶は無料)
万代テラスとして整備されたエリア(右岸)
カフェ用の設備が整備されている
夜はイルミネーションの企画が行われていた
休息スペースとして広い屋根が設けられた公衆トイレ
万代テラス側(右岸)に信濃川ウォーターシャトル2隻(アナスタシア号 M.S.Anastasia とべアトリス号 M.S.Beatrice)が係留されている
給水(清水)は近くの水道から供給を受ける
燃料は業者のミニローリーが入り定期的に給油
乗り場のひとつ 朱鷺(とき)メッセは コンベンションセンター、オフィス、ホテルなどが入る複合施設
係留場所から乗り場への移動
乗り場への着岸
着岸
乗船後に代表の栗原道平社長に 信濃川ウォーターシャトルの設立経緯や事業の詳細についてお伺いしました。
公共交通としての水上バスを目指して資金調達、運航を開始してから、観光需要を取り込んできた経緯、コロナ禍による外部環境変化への対応、今後の事業の展望、船の運航管理に関する実務的なことなどをお聞きし船運事業や必要となる施設整備等について学ぶことができました。
信濃川ウォーターシャトル栗原社長、スタッフの皆様におかれましては年末でご多忙のところ
周遊便の乗船、会社訪問のご対応いただきまして大変ありがとうございました。
【写真 3枚目】栗原社長(左)と一緒に ※当方の都合により縮小画像での掲載で失礼いたします
本社フロアから河川の状況が確認できる
日本海側にあっても新潟市では冬も青空を見られる日数が多い。
西からの湿った雲が佐渡島の山地にぶつかる「佐渡ブロック」という現象がひとつの要因ということ。
視察参加者 石狩川クルーズ研究会 2名
報告・文責 大河内